バカルディ・151プルーフ[1](side:三村)

359 : ◆yPCidWtUuM :2006/03/13(月) 19:57:26
97年末のバカルディの話落としにきました。
前に落とした「バカルディ・ホワイトラム」の数日後の設定。
バカルディからさまぁ〜ずにいたる3部作の2つめとして書いてます。

360 :バカルディ・151プルーフ ◆yPCidWtUuM :2006/03/13(月) 19:59:00 

あの襲撃から数日後。 
久々に入った早朝ロケのあと、自宅に帰って愕然とした。 

おいてあった靴が踏みつけられ、不自然に散らばった玄関。 
明らかに土足で荒らされた跡のある床。 

こんな金のねぇ家に泥棒か? 
背筋を冷たいものが駆け上がる。 
まず浮かんだのは妻と娘の顔。 

…そうだ、落ち着け。 
今日彼女は、幼い娘をつれて自分の実家に行っていたはず。 
母の得意料理を習ってくると笑っていた。 
大丈夫、二人は大丈夫。 


少しだけ安心して、人の気配がないことを確認し、家の中へ踏み込んだ。 
侵入者の靴跡は居間に続く扉の前で止まっている。 
はやる気持ちを抑えつつ、半開きで放置されていた扉を開けはなつ。 
やはり居間には誰もおらず、ただフローリングの床にところどころ土がついている。 
まわりを見回して、テーブルの上に置いてある紙切れに気付く。それを乱暴に引っ掴んだ。 


「…『大竹さんへ ブラックスターとレインボークォーツを渡してください』…?!」 


思わず声をあげて読んでしまった文面は石に関するもので、俺はやっと事態を理解した。 


[バカルディ(さまぁ〜ず) 能力]