709 :バカルディ・ゴールド (8):有吉 ◆yPCidWtUuM :2006/07/10(月) 23:51:31
疲れた体をかたい駅のベンチに沈めた。
横には黙ったままの相方がいる。
俺の手の中では、イーグルアイが灰色の光を放っていた。
真鍮はとりあえず土田さんに預けてある。
黒に誰か使える奴がいるのか、それとも誰もいないのかはわからない。
土田さんの石の力で、駅の近くまで送ってもらった。
ギリギリ足りた金で買った切符を指先でいじくり回す。
お互いそう近くに住んでいるわけではないが、使う路線は同じだ。
終電に近い電車を待ちながら、森脇に声をかける。
「なあ」
森脇は無言で、俺の方を見た。
それを返答の代わりにして、俺は続ける。
「お前が石を捨てても、まだ俺らは猿岩石なんだよな」
その言葉に、森脇は少し笑って答える。
「おう、まだ猿岩石だよ」
その返事に満足して、軽くうなずいた俺を強烈な睡魔が襲ってきた。
ふぁ、と大きなあくびをしたところで、森脇に電車が来たら起こしてくれるよう頼んで眠りにつく。
…それから数十分後、森脇まで寝たせいで終電を逃すはめになったのはまた、別の話。
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713 : ◆yPCidWtUuM :2006/07/11(火) 00:01:34
またもスレを大量消費してしまいまして申し訳ありません。 猿岩石はそろそろ電波少年の威光が薄れて仕事のなくなりつつある時期。 バカルディは三村ツッコミが一部でフィーチャーされだす時期です。 木の葉の化石に関しては、三村が一時的に持ってるだけで、戦闘後に黒に返してると思われます。 タイトルはまたバカルディ社のラムからとってみました。 木の葉の化石 :先祖の守り、説明のできない事柄から身を守る力 能力: 枯れ木に葉をつけてそれを動かし、防御・攻撃をする。 条件/代償: 使えるのは1日に3回程度。近くに枯れ木がない場合、石が使えない。 枯れ木に葉がつくところを想像し、葉を動かす際にも形を想像しなければならないため、 限界まで使うと想像力に支障をきたし、物事の状況や言葉の意味が想像できなくなる。 [猿岩石 能力] |