GOOD NIGHT―良い夜を―[p.s.]


612 名前:鹿島田 メェル:sage 投稿日:05/02/04 21:46:24 

あんときおとした、ミント味のガム。――確か、設楽さんに貰ったんよな。



「あ、川島君だよね。」「…はい、そうですけど。」
東京のテレビ局で会ったのだ、確か。
「スピードワゴンの二人から何時も聞いてるよ。」「有難う御座います。」
「…あ、そうそう。お近づきの証に此れ、あげる。」「…あ、どうも。」
ミント味のガムだった。先輩に貰ったものだし、帰って暇なときにでも食おうと思った。
「川島ー、行くで。」「おー、…じゃあ、失礼します。」
すると手首を掴まれた。「…何ですか?」「僕、賢い人、好きだからね。」
そういって設楽さんは手首を離した。俺は気味が悪くなり、走って逃げた。
設楽さんはにやりと妖しく微笑んだ。
「待ってるよ。川島君。…君は、こっち側の人間なんだよ。」

end